4年、待ってた。


両足を抱くように体を丸め、私は泣いた。

何の涙なんだろう、これ。

「もう、芳とは別れるしかないと思う。

部屋のポスターにも、女友達との電話にも耐えられないから。

でも、一人になるのも不安なの。

また、前の自分に逆戻りしちゃうんじゃないかって……」

芳と離れたら、もう二度と恋人が見つからないんじゃないだろうか。

笑えるくらいモテなくて、どれだけ頑張ってオシャレしても誰にも相手にされない、さえない女。

もう、あんなみじめな自分に戻りたくない。


「吉住さんは、芳さんのこと、もう好きじゃないんすか?」

まあくんの質問に、まっすぐに答えることができない私は、とってもズルい。

「…………」

うつむくことで黙ってやり過ごす私に、まあくんは思わぬことを真顔で言った。

「……もうすぐバレンタインですね。

本当の本当に芳さんと別れるのなら、その日、チョコくれませんか?

でも、吉住さんが俺のこと男として見れないのなら、ハート型のチョコはいりません」

「え……?」

意味がわからなくて顔をあげると、まあくんは苦しそうな表情でまっすぐこっちを見ている。