「それは……。吉住さんのこと心配だったから……」
「ありがとう」
素直に感謝した。
私もまあくんに続く形で紅茶を口にし、ため息をつく。
「まあくんがいなかったら、今頃一人でウジウジしてた。
さっき、電話でいろいろ聞いてくれたじゃん?
私と一緒になって芳のグチ言ってくれたり、共感してくれたり、そういうの嬉しかった。
まあくんとグリ友でよかった」
「吉住さん……」
まあくんは切なげな目でこっちを見る。
その目に、別の感情を覚えてしまいそうになったから、わざと視線を外した。
「……多分、芳とは別れる」
何を期待したのか。
まあくんからもっと優しい言葉を引き出したかったからなのか。
私は、言うつもりのなかった芳のことを、口にしていた。


