4年、待ってた。


なんとなく気まずかったので、ダイニングで紅茶とお菓子を用意してから自室に戻った。

たいした物も置いてないのに、何が珍しいのか、まあくんは美術館に訪れた芸術家のように、私の部屋を見回している。

「まあくん、飲む?」

「あっ、ありがとうございますっ!」

「私の部屋、そんなに珍しい?

変なモノは置いてないと思うけど」

冗談ぽくそう言うと、まあくんは紅茶を一口飲んでから、

「女の人の部屋、初めて入ったんで、緊張して……」

と、照れていた。


バイト先で最年少だからか、たしかにイジられキャラではあるけど、こんなに縮こまっているまあくんは初めてだった。

そんなまあくんを見てたらこっちまで恥ずかしくなり、

「絶対ウソだー。

ウチに来るって言った時のまあくん、すごい強引だったよー?」

と、わざと明るく言うことで気分をごまかした。