なんとなく気まずかったので、ダイニングで紅茶とお菓子を用意してから自室に戻った。
たいした物も置いてないのに、何が珍しいのか、まあくんは美術館に訪れた芸術家のように、私の部屋を見回している。
「まあくん、飲む?」
「あっ、ありがとうございますっ!」
「私の部屋、そんなに珍しい?
変なモノは置いてないと思うけど」
冗談ぽくそう言うと、まあくんは紅茶を一口飲んでから、
「女の人の部屋、初めて入ったんで、緊張して……」
と、照れていた。
バイト先で最年少だからか、たしかにイジられキャラではあるけど、こんなに縮こまっているまあくんは初めてだった。
そんなまあくんを見てたらこっちまで恥ずかしくなり、
「絶対ウソだー。
ウチに来るって言った時のまあくん、すごい強引だったよー?」
と、わざと明るく言うことで気分をごまかした。


