4年、待ってた。


しばらくそうしているうちに、私の気分はだいぶ軽くなっていた。

『…………俺も、男女の友情ってよくわかんないです』

「日記へのコメント?」

笑いながらそう返した。

まあくんも私の日記に賛成派?

まあくんは、しばらく黙ったままだった。


『……もし俺が、吉住さんと付き合いたいって言ったら、吉住さんどう思う?』

「え?」

思考がフリーズした。

言葉が浮かばない。

弟のように親しくしていた相手に思いもよらないことを言われて、私は雷に打たれたかのような衝撃を受けた。

ただただ、ビックリするだけ。


まあくんは周囲がうなるイケメン。

変な性格でもないし、たまに女性客に逆ナンされているくらいカッコイイ。

そんなまあくんが私と付き合いたいって?

ありえなさすぎる。

芳とうまくいっていない私に、同情してるのかな?

……こんな時、何て返したらいいのか……。

恋愛スキルが低い私は、

「まあくん、その気持ちだけで充分だよ、ありがとう」

としか、言えなかった。