「なにがこわいの」


彼女の答えに
少年はまた問いかける






「せかいのおわりが」


彼女は少年の方を向くことなく

ただ行く先だけを見据え

その瞳は何処か儚げで
憂いを帯びている


そしてもうひとつ




恐怖すら感じ取られた