側の瓦礫の山の上に '少年'が一人 あくまでも声色から考えて '少年'なのだが 彼の装いは黒く 今の暗い世界じゃ 彼の姿を把握することは難しい ただひとつ、わかることは 闇に浮かぶ瞳が 金色ということくらいだ 「こわいからころすの」 少女は答える。