「ねえ、課題やった?」
『ああ、英語の?やったよ』
「…」
『そんな輝いた目で見られても…』
「見せてー!あたし今日あたるの!次忘れたら工藤に殺されるー!!!」
ぱっちりとした目を潤ませ、
いかにも、女の子! って感じの
ふわふわの髪を揺らして
私にお願いしてるのは、夏樹。
私と同じく消極的な方で、
なかなか輪に入れなかったんだろう。
気づけば私たちは
一緒にいるようになっていた。
お互い、詮索する方じゃないから
楽ではあった。
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