外に出ると出待ちがけっこういた。


「みんなありがとうね」


秋羅の言葉に顔を赤くしている。

「あ、あの次も観に行きます。応援してます…」


消えそうな声で俺に話しかけてきた。



「あぁ、よろしく」


素っ気なく答えながら俺はアイツを探していた。


(これじゃ琥珀の言ったとおりじゃねぇか)