私は瞬ちゃんに
元気がないと思われたくなくて無理やり笑顔を作った

「やっほぉ!★瞬ちゃん元気してる?」

「おお!飴ぇっ!きてくれたのか!俺はこのと-り
元気だぜ!!!」

予想以上の元気さに
安心して涙がぽろぽろと出てきた

「ふぇっ…し、しゅんちゃああん」

「な、何泣いてんだよ飴っ!」

私はいうことを決心した

「私、瞬ちゃ、ひっく、んにいわなきゃいけないことがあるの…」
相当の覚悟の上で言わなきゃいけない…
そう思ったそのとき…
瞬ちゃんから意外な言葉が出た

「俺の脳に腫瘍があるんだろ?」
瞬ちゃんは自分の置かれている身を知っていたのだ

「瞬ちゃん!なんでそれを…!」

「俺、こっそり診察室の話を盗み聞きしてたんだ。
もう長く生きられないんだろ?」

微笑みながら話す瞬ちゃん

瞬ちゃんはなんでそんなに強いの?
もうそろそろ死んじゃうんだよ?

私は自分の心の弱さを身にしみて感じた

「ごめんねっ!私のせいで…本当にごめん!」