桜沢さんのその言葉で、周りにいる候補の人達はざわつき始める。
きっと誰か一人でも入れることが嬉しいんだろう。
……もう何でもいいから、早く決めて。
うつ向いて、時が経つのを待っていると。
「実は、もう決めてある」
水瀬薫の声が響いた。
その言葉に、私は顔をあげてしまう。
もう決めてある!?
じゃあ、今顔を伏せて目立たなくしてる意味がないじゃない!
意味が分からない。
早く決まらせて、帰りたい。
「では発表する。…雅矢」
水瀬にそう促され、風見くんが苦笑を浮かべた。
「えと、名前じゃなくて申し訳ないんですが、……1年C組の候補の方は?」
「………え、」
私の中で、時が止まった。

