「まぁ…とりあえずこれでOKだろ。」 ワタルは100歩譲って今の姿を認めたらしい。 俺たちは気をとり直して駅へと向かう準備をした。 「あくまでも自然に、ごく自然に!!駅に入ってくぞ。」 「おー。」 「ワタルのその格好はあまりにも不自然だけどな。」 「そこはスルーしろ。」 「警察はスルーしねぇだろ。」 「…まぁ、なんとかなるだろ。」 あまりにも不安だ。けど、やるしかねぇな…。 「よし、行くぞ。」 自然と体に力が入る。 果たしてうまくいくんだろーか…。