「…は?駄目って……。」
意味が分からねぇ…。
「警察がぞろぞろと動き回ってんだよ!!ワタルを探してんだ!!」
…マジかよ。警察の対応が早すぎだろ。
「チカとヨシトは!?」
「あいつらは…まだ来てねーよ。」
「何やってんだあいつら…。どーするリョウ?」
「…置いてくしかねーよ。」
2人は焦れったそうに会話を続ける。
「あいつらは警察に疑われてねーからな…。大丈夫だろ。」
「…仕方ねーな。」
おいおい…
「置いてくって…」
「仕方ねーだろ!!こっちは全員捕まったら終わりなんだ!!」
ワタルが血相を変えて言った。
「……分かった。けど逃げるって……どこに?」
「さぁな……とりあえず駅まで行く。」
「駅にも警察がいるかもしれねーぞ!?」
「賭けだよ!!車持ってねぇんだからそれしか方法はねーだろ!!」
…だな。
行き先が決まった俺たちは急いで駅へと向かった。
「とりあえずチカとヨシトにメール打っとくか…。」
2人が駅まで来る事を祈りながら俺はメールを送った。



