「ばっ…馬鹿な事言ってんじゃねぇ!!け…警察、110番だ!!」
「ち、違ぇだろ!!これはあれだ!!……交番だ!!」
リョウの叫びに目を覚ましたのか、ワタルもヨシトも騒ぎ始めた。
「ちょっ…どーしたんだよ?落ち着けって…。」
「落ち着ける訳ねぇだろ!!」
「はぁ!?」
「これ見ろ!!」
状況がまったく理解出来ない俺の目の前で、2人はカバンを広げた。
「…………は?」
なんかこーゆうのテレビで見たことあるぞ…。
「………これって……」
「……諭吉さまだな。」
カバンの中には無造作にびっしりと1万円札が詰め込まれていた。



