「はい、アスカちゃん。」
ガリガリくんをアスカちゃんに渡す。
「ありがとー。」
俺は何を食うかな…。
「なんじゃこりゃ…。」
するめにかき餅…
改めて袋の中を見たけど…ひどい。
仕方ねぇ…するめでも食うか。
俺が袋の中からするめを取り出した時だ…
「きゃあ!!」
という声が公園に響いた。
その声の主は…言うまでもなくアスカちゃんだ。
「アイス溶けてるー…。」
この炎天下に晒されたアイスは見事に溶け、ボタボタと地面に落ちていた。
「うわ…こりゃ食べれねーな。」
「もったいなーい…。」
俺たちはあーあ…とため息をついた。
「てか、アスカちゃんの服についてんじゃん!!早く拭かねーと…。」
「あ、ホントだ…。」
そーいや俺、ポケットの中にハンカチ入れてあったんだ。
「ちょっと拭くからおとなしくしてて。」
俺はハンカチを手に持ち、アスカちゃんのスカートについたアイスを拭いた。
「アキラくん…。」
「ん?」
「エッチぃー。」
「バッ…!!馬鹿言ってんじゃねーよ!!」
「あはは。」



