「さっきも言ったけど私ってあんまり友達いないからさ、みんなが羨ましいな。」
ふーん…金持ちってのも案外大変なんだな…。
けど…
「たった今友達増えたじゃん。俺らは友達だろ?」
「え…?」
「え?…って、嫌だった?」
「ううん、そんな事ないよ。私なんかが友達でいいのかなーって思っただけ。」
「当たり前じゃんか。こんだけ話して友達にならない方がどうかしてるっつーの。」
「んー…そんなもんかなー?」
「そんなもんだって!!だから俺らは友達だ。」
「…うん。友達増えた♪」
「はは、やったな。」
「やったね♪」
アスカちゃんは笑った。
その顔を見て俺はちょっと安心した。
やっぱ女の子は笑顔だな!!
「って事で、お祝いにお菓子パーティーしよう!!」
「2人でー?」
「他に誰もいねーんだ。仕方ねーよ。」
「そーだね。何買ってきたの?」
アスカちゃんは袋の中身が気になるみたいだ。
「いろんなもん買ってきたぞー。あ、これ…アスカちゃんのアイスだ。」
俺は袋の中にあったガリガリくんを取り出した。



