バカメンズ



「よし、アスカちゃんの協力も得られた訳だし頑張っていこーぜ。」


なんとかなりそうな気がしてきた。


「つーかさ、なんで警察にバレた訳?」


「知らねーよ。」


「お前警察に連絡するなって言ったんじゃねーの?」


「言ったよ。言ったけどアスカちゃんの親父が早まったんだろーな。」


「それでもこんなに早く犯人なんて分かるもんなのか?」


「さぁな。それだけ日本の警察がスゲーって事なんじゃねーの?」



ちょっと警察をなめてたな…。




「おーい。テレビでワタルの名前が出てるぞ。」


リョウが携帯を見ながらそんな事を言った。


「マジで!?」


リョウの言葉にワタルが真っ先に食いついた。



「そーいやリョウの携帯ってテレビ見れるんだったな。」


「おー、ワンセグだからな。ニュースの速報でやってんじゃねーかって思ったんだけど……ビンゴだったわ。」




リョウとワタルがしばらく携帯に釘付けになっていた。



そして…






「お前バッカじゃねーの!?そりゃあ警察にバレるの当たり前じゃねーか!!」



リョウがワタルに向かって叫んだ。