「という訳で、頑張ろうねみんな。」
「お…おぉ。」
なんかアスカちゃんってイメージしてたのとは違う感じするな…。
「アスカちゃんて…こんなキャラだっけ?」
ヨシトも俺と同じ事を思ってたらしい。
「この子、立場上はお嬢様だからさ…学校じゃ結構ネコ被ってんの。」
チカが言った。
「お嬢様だからって理由だけで、誰も友達になってくれないんだよね…。」
アスカちゃんがため息混じりにポツリと呟いた。
「普通、お嬢様だから誰か寄ってくるんじゃねーの?悪い言い方すると金目当てとかでさ。」
「いくら私でも人の良し悪しは分かるよ。だからそーゆう人とは喋らない。」
「…俺らは良いわけ?」
金目当てで近付いたのにさ…。
「チカの友達っていい人ばかりだし、今回はちゃんと理由があるから…信じてるよ。」
おー…この子って普通にいい子じゃん…。
「まっ、どーせチカは最初から金目当てで近付いたんだろーけど。」
「違うわよ!!」
パチィン…
「いってぇー!!」
暴言を吐いたヨシトはチカに裁かれた。



