バカメンズ



「ほら、あった。」



「…………。」



リョウはどうだと言わんばかりに目の前にある物を拾った。


けど…




「………お前はマサイ族か。」




リョウが落ちてた物に気付いてから、明らかに500mは歩いた。



「…目ぇ良すぎ……。」



リョウの体はどんな作りをしてんだ…。


ワタルもヨシトも驚きを通り越して呆れてるみたいだ。



「これカバンだな…開けよーぜ。」


まるで他人事のように俺たちを無視しつつ、リョウは拾ったカバンを広げた。



「他人のカバンを勝手に開けるなっての。」


ワタルはそう言いながらもリョウと一緒にカバンの中を覗き込んだ。





「…………。」




中を見た2人の様子がおかしい。

目を見開いたまま固まってる。




「…どーしたよ?」



ヨシトも2人の異変に気付いたらしい、同じようにカバンの中を見た。


そして…



「………。」


同じように固まってしまった。




「…おい、どーしたん……」

「今日は焼肉だぁー!!」

「うぉ!!」


俺もカバンの中を見ようとしたら、いきなりリョウが叫んだ。