俺たちはパトカーとすれ違わないように注意しながら公園へ向かった。





「…着いたぞ。」




道中弾まない会話をしていた俺たちは、何事もなく公園へと着いた。




「ヨシトー?」


ここにいるはずのヨシトの名前を呼ぶワタル。




「ここだ、ここ…。」


その呼び掛けに対し、小さな声が聞こえてきた。


声がした方を見ると、公園の端っこでうずくまっている4人がいた。




「……何やってんだお前ら。」


「何やってんだ、じゃないわよ!!アキラ!!ちゃんと事情を話せー!!」


「うげッ……おわぁあ!!」




俺の言葉に食い付いてきたチカがいきなり飛びかかってきた。







「話せ話せ話せぇー!!」



チカは胸ぐらを掴み俺の体を揺らし続けた。








次第に気持ち悪くなってくる…。




もうダメ…





「きゃっ!!」


「てめぇ…。」



さすがに耐えられなくなった俺はチカの顔を両手で掴み、チカにしか聞こえない小さな声でこう言ってやった。



「調子乗ってるとチューするぞ。」


「なっ…!?」


どんどんチカの顔が赤くなる。