「……ヨシト?」
俺がヨシトの名前を呼んだ瞬間…
『ちょっとアキラ!!これどーゆう事!!??』
鼓膜が破れるんじゃないかというぐらいの大きい声が耳に届いた。
「う…っせぇーんだよチカ!!」
耳の中がキィーン…と鳴り響く。
その原因の張本人はこれでもかというぐらいの大声でまだ喋り続ける。
『なんで警察が来るの!?なんであんた達は逃げたの!?なんであたし達まで逃げなきゃなんないの!?なんで…』
「だぁあぁ!!うるせぇって言ってんだろ!!後で事情説明してやるからヨシトと変われ!!」
チカの甲高い声に耐えきれなかった俺はついつい叫んでしまった。
『…バカ!!』
とどめの1発を放ったチカ。
「あー…うるせぇ。」
何なんだあいつはよ…。
『アキラ?変わったぞ。』
チカの声にうんざりしてたら、ヨシトの声がした。
「あいつマジでうるせぇ。てか、お前らどこにいんの?」
『今は学校の近くの公園にいる。』
あそこか…。
「じゃあ今からそっち向かうから待っててくれよ。」
『おー。』



