「適当じゃ分からねーよ。好みとか聞かなかったのかよ？」
「全然。だからお前のセンスに任せるよ。」
「……ったく。」
ワタルは文句を言いながらもアイスを探しに行った。
「さてと、あとはチカの分だな。」
あいつ何食うんだろーな。
「…チョコ買っとくか。」
目の前に並んでたチョコを１つだけ取って、俺はレジへと向かった。
ちょうどワタルもアイスを選び終わったらしく、こっちに来た。
「これでいいだろ？」
ワタルはそう言って手に持ったアイスを見せてきた。
「お前これガリガリくんじゃねーか。」
「悪いのかよ？」
「アスカちゃんがよ、ガリガリくんをガリガリ食べる姿って想像出来るか？」
「はぁ？……まぁ、想像出来るけどあまり想像したくねーな。」
「だろ？」
「けど見てみたい気もする。」
「……確かに。」
男ってのは訳の分からないとこに興味を持つんだよな…。
「まぁさっさと買おーぜ。アイス溶けちまうよ。」
「おー。」
そう言って俺たちは会計を済ませ、コンビニを後にした。
