「……あいつら何が欲しいって言ってたんだっけ?」
コンビニに来たのはいいけど何買ってくればいいのか忘れちまった。
「お前バカだろ。記憶力無さすぎ。」
ワタルが冷たい目で俺を見ている。
「うるせーよ。……よし、勘だ。」
とりあえず並んでいるお菓子を見渡した。
「……お、あれいいな。」
「…はぁ?お前…それ酒のつまみじゃねーか。」
「リョウは酒飲むからな……スルメで十分だ。喜ぶだろ。」
俺が選んだのは…スルメ。
「真っ昼間から酒飲むヤツはいねーだろ…。ぜってぇー喜ばねーよ。」
そんなワタルの言葉を無視して俺は次の品物を探した。
「お……これだな。」
「…お前渋いな。誰が食うんだよかき餅なんて。」
「ヨシトに決まってんだろ。あいつってこーゆうの好きだと思うぜ……多分。」
「……多分かよ。」
あとは……チカとアスカちゃんだな。
「あ…。」
思い出した…アスカちゃんはアイスだ。
「ワタルー。アスカちゃんのアイス選んできてくれよ。」
「どんなのだよ?」
「さぁ?適当でいーよ。」



