「ダメー。何でもイイとか言われると困る。」
アスカちゃんの好みとか全然知らねーしさ。
「じゃあ、えっと……」
アスカちゃんの悩みに悩む姿が可愛く感じたが、それ以上に焦れったくなった。
仕方ねぇ…
「はい、じゃあ今から言う3つの食べ物の中から1つ選んでくださーい。」
「え?」
「1、甘いもの。2、甘いものじゃないもの。3、アイス。さぁ、どれ!?」
限定しちまえば決めるのも楽だろ。
「えっと……じゃあアイスで!!」
アスカちゃんは手を挙げながら大声で言った。
「了解!!それじゃ、少々お待ちをー。」
俺はアスカちゃんに敬礼してから、ワタルの後を追った。
「気をつけてー。」
「事故んなよー。」
ヨシトとリョウが携帯をいじりながら俺を見送る。
「事故ったらテメーらのせいだからなー。」
「んなもん知らねーよ。」
「勝手に事故ってろ。」
「うわ、マジ最悪。テメーらの分の菓子買ってやらねーぞ。」
「買ってこなかったら死刑な。」
「やなこった。…じゃあ行ってくるわ。」
「行ってらー。」



