「…しゃあー、上がり♪」
「うわ、マジかよ…。」
負けた…。
「はーい、最下位は罰ゲーム。お菓子買ってこい。」
ヨシトが俺を見ながらそんな事を言ってきた。
「………だりぃ。」
「文句言うなよ。」
「じゃあ…せめてもう1人誰か……。」
「しゃーねぇな。俺が一緒に行ってやるよ。」
そう言ってワタルが立ち上がった。
「お前1位だったじゃん。いいのかよ?」
「別にー。おら、さっさと行くぞ。」
ワタルは足早に部屋を後にした。
「おい、待てって!!」
すぐに俺も追いかけようとしたが…
「あ、俺ポッキーね。」
「俺ポテチでー。」
「あたしチョコー。」
「一斉に言うなっつーの!!」
こいつらは遠慮ってもんを知らねーのか?
てか、
「アスカちゃんは何食べんの?」
「え?あ、私は……えっと……何でもいい、です。」
何も決めてなかったのだろう、アスカちゃんは俺が1番困る答えを出した。
つーか、なんで敬語なんだよ…。



