「よし、チカに連絡しよーぜ。」
「そーだな。誰が連絡する?」
「ここは1番仲が良いワタルだろ。」
「えー…めんどくせー。」
「めんどくせーとか言ってられる状況じゃねーだろ。」
「はいはい。じゃあ今から電話するから黙ってろよ。」
そう言ってワタルは携帯を開いた。
「おーらい。」
俺たち3人はワタルを静かに見守る事にした。
「………おー、チカ?」
繋がったみたいだ。ワタルが話し始めた。
「今日暇?…いや、暇なら遊ぼーぜ。…そうそう。」
うまくいってるのかどうかがよく分からないが、ワタルは淡々と話を進めている。
「あ、どーせならアスカちゃんも連れてこいよ。…え?なんでってお前……。」
ワタルは言葉に詰まっているみたいだ。
何かあったのか…?
「えっと…アキラが遊びたいって言ってんだ。…そうそう、あいつアスカちゃんが好きなんだよ。あぁ。」
「…え?マジで!?なら良かった。……おー、なら今日の1時に俺んちまで来てくれよ。」
どうやらうまくいったみたいだ。



