「んー…うまくいきすぎじゃね?」
「絶対そこまでうまくいかねーよな。」
「けど、悪くはないと思うぞ。」
「確かにな。じゃあこれをもっと細かくしてくって事でいいか?」
「さんせー。」
意見は割と簡単にまとまった。
ここからは成功率が100%になるように話し合った。
「まずどーやって遊びに誘うかだな。」
「俺たち喋った事すらねーぞ。」
「チカに頼もうぜ。女2人男4人で遊ぼうって言ってさ。」
「じゃあチカも一緒に誘拐って訳?」
「まぁ、結果的にそーなるな。」
「あとさ…これは疑問なんだけど。仮に一緒に遊んだとしてさ、親父に電話するだろ?」
「おぉ。」
「身代金ってさ、1日で用意出来るもんなのか?」
「多分無理だろーな。だから身代金を払ってくれるまでアスカちゃんと遊ぶ。」
「それまで家に帰さないって事か?」
「あぁ。」
うまくいくかはまったく分からないけど、その後も俺たちは出来る限りの事を話し合った。
そして次の日…
「いよいよだな…。」
作戦決行の日が訪れた。