次の日、俺たちは朝早くから集まった。




「昨日眠れたか?」


「全然。今スゲー眠いよ…。」


「俺は普通に寝てたけどな。」


「俺は寝てねー…。」



そんな会話から始まった俺たちの朝。


「じゃ、やるか。」


「そーだな。」



俺たちの作戦が始まった。




「まずはどーやって誘拐するかだな。」


「あんま手荒なマネはしたくねーな。」


「だな。ごく自然に誘拐出来るのが1番だけど…。」


「それは無理だろ。」


「いやいや、俺かって一生懸命考えてんだ。…いい方法あるぜ。」


ヨシトはそう言って自分の考えた作戦を話し始めた。


ヨシトの作戦はこうだ。




まずアスカちゃんを遊びに誘う。


遊びに誘ったら、アスカちゃんの親父に「娘は誘拐した」と伝える。


俺たちとアスカちゃんが遊んでいる間に、誰かが身代金を受け取る。


身代金を受け取ったらアスカちゃんと別れる。



結果的にアスカちゃんと遊んでただけで、身代金が受け取れる。