バカメンズ



その言葉に俺はキレた。


「んだと……過ぎた事を後悔してるよりマシだろーが!!」

「落ち着けっ!!」


ヨシトの胸ぐらを掴もうと腕を伸ばしたが、リョウに抑えられた。


「ケンカしたって始まらねーよ!!……ヨシト、今のはお前が悪い。」


「考えたって何も浮かばねーから言ってんだろ!!」


「は…?まだ何も考えてねーのに調子乗った事言ってんじゃねーぞ!!」

「考えたよ!!けど、月末まであと何日あると思ってんだ!?ほんのわずかだぞ!!」


「だから何だよ!?」


「短い期間で200万も稼げるような…そんな都合のいい方法ある訳ねーだろーが!!」

「やってみなきゃ分かんねーだろ!!」



今度はヨシトとリョウの言い合いになった。




「1つだけ…方法はある。」


そんな2人の言い合いを聞いていたワタルがふと口を開いた。


その言葉に反応した俺たち。



ヨシトとリョウは言い合いを止め、ワタルの顔を見た。





「……なんだよ、方法って?」


ヨシトは疑いの目をワタルに向ける。


ヨシトの質問に答えるように、ワタルは小さな声で言った。



「…目には目を、だ。」




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