「真っ昼間からケンカか?」



俺たちより少し離れた場所で1人のオッサンと警察が言い争っている。




てか…


「……なぁ、あの場所ってさ。」


「……お前も気付いた?」


「……あぁ。」





間違いなく…


俺たちが200万を拾った場所だ。




「……なんかスッゲー嫌な予感がするんですけど。」


「……俺も。」


「……無視して進まねーか?」


「……さんせー。」




あまりにも嫌な予感がする。

どうやら他の3人もそう思ったらしく、俺たちが出した結論は…



「…よし、無視するぞ。」



絶対に関わらない、だ。





段々と距離が迫り、それと共に心臓の鼓動が早くなる。


1歩1歩距離を詰め…







通り過ぎた。


何事も無かった事にホッとした俺たちだったが、次の瞬間…








「あ、君たち。」





警察に呼び止められた。