地元に着いた俺たちは飯を食いに行く事にした。
「あー結局50万使っちまったな。」
「マジでなー、ワタルのせいだぞ。」
「だから何回も謝ってんだろーが。」
「誠意が感じられねーんだよ。土下座して100回謝れ。」
「やなこった。」
「ったく…てか、あといくら残ってんだ?」
「ヨシトの10万だけだよ。」
「マジかよー…。使うの早すぎだろ。」
「テメーも人の事言えねーだろーが。」
「へーへー。今日はヨシトのおごりな。」
「あぁ?自分で出せよ。」
「何言ってんだよ。今まで散々おごったじゃねーか。」
「お前はお前、俺は俺だよ。」
「ケンカしてんじゃねーよ。金ごときで壊れるほど俺らの友情は安っぽいもんだったのかよ?」
「うわっ、お前キモいなー。」
「ははは。」
道中会話が弾む。
冗談を言い合ったり、文句を言ったりと会話が絶えない俺たちだったが…
「………なにしてんだ?」
目の前のある風景に目を奪われた。
「警察?」
「っぽいな。」