ヨシトは唖然として…あの場所を見上げている。
「……お前自分が飛び込んだ場所も知らなかったの?」
「…当たり前だろ。目隠ししてたんだから。」
「あ……そりゃそうかー……じゃねぇ!!お前目隠ししたまま飛んだのか!?」
それにはマジで俺もワタルも驚いた。
「飛んだんじゃねぇ!!落ちたんだよ!!」
落ちたぁ!?
「リョウが思い切り布を縛りやがったからとれなかったんだよ!!」
「…………。」
言葉が出ない。
「しかもリョウが勝手にどっか行ったから不安で不安で……」
…なるほど。それで…
「……とりあえず歩こうとか思った、ってか。」
「おぉ…。」
「…そしたら……」
「…落ちた。」
「……………。」
「ははは…ヨシト最高。」
「笑い事じゃねぇ!!」
ゴッ…
「ぐはぁっ…!!」
ヨシトの惨劇を見て真剣に喜んでいたリョウ。
そいつを俺たちは盛大に殴ってやった。
「ご…ごめんなさい……もうしません…。」
「当たり前だっ!!」



