「東京か…。」
「分かった。」
2人は真剣な表情で頷いた。
「なぁ、なるべく早くあっちに向かおーぜ。」
「そーだな。…今から行くか?」
「…それはさすがに早くね?」
「いや、善は急げって言うだろ?」
「善じゃねーだろ…。まぁなんかあったら間に合わないからな…行くか。」
話はまとまった。
俺たちは急いで自宅から50万を持ってきて、東京へと向かう事にした。
「つーか、なんで変なオッサンに捕まるんだよ?」
「さぁ?なんか変な店にでも行ったんじゃね?」
「変な店ってエロい店とか?」
「かもな。あいつ意外とエロいから。」
「むっつりスケベってやつ?」
「そうそう。あいつも馬鹿だよなー。」
「ははは。」
つい俺も笑ったけど、笑えねーぞ。
なんで俺たちってこんなに楽観的なんだろ…。
「アキラ…心配するのも分かるけどよー、そんなんじゃ明日まで持たねーぜ?」
「そうそう。こーゆう時は男らしくどーんっと構えていこーぜ。」
「……だな。」
結局俺たちも馬鹿だからか。



