バカメンズ



俺は事情を2人に説明した。



「マジかよ!?」

「…足んねーじゃん。」



2人はかなりのショックを受けたのか、地面に座り込んでしまった。



「いや、まだ俺の50万は残ってんだけどよ…。」


俺はまだ1円も使っていない。



「そっか!!なら足りるじゃん!!」

「アキラがいて良かった〜。」



2人はホッとしているが、果たしてこの50万は使っていいのだろうか…。



「……ワタルの為だ。」



今はどうこう悩んでいる暇なんてない。




「ワタル、聞いてるか?」


『あ、あぁ。…どうだった?』


「50万はある。あるからどーすればいいか教えてくれ。」



『わ、分かった!!今聞くよ…。』





しばらくの間、ワタルと誰かが話しているのが聞こえた。



そして…




『アキラ?』


「聞こえる。あいつらなんて?」


『明日の午後1時に東京まで来いって。駅の近くで待ってるから詳しい事は明日また話すって…。』




「……分かった。」



そこで電話は切れた。





「ヨシト、リョウ…明日の1時までに東京だ。」