こうして俺たちは電車に揺られながら…
京都まで来てしまった。
「確かここらに服屋さんがいっぱいあるって聞いたぞー。」
「マジでー?……あ、あれじゃね?」
ヨシトとリョウの足取りは軽い。
「おー…いいもん発見。」
「これもいいなー。」
2人は興味を持った店屋にどんどん入り、欲しいものは次々と買っていった。
結局辺りが暗くなるまで買い物をした俺たち。
リョウもヨシトも両手いっぱいに袋を持っている。
「はは、ちょっと買いすぎたかな?」
「まぁ持ってても損はしねーよ。」
「だな…あー疲れた。そろそろどっか泊まるとこ探そうぜ。」
やっと満足したらしい。2人は気だるそうに荷物を持ちながら宿泊先を探した。
「てか、泊まれんのかよ?」
予約もしてねーのに。
「まぁどっかあるだろ。」
「あるかなー?」
「大丈夫大丈夫。探そーぜ。」
「はい、3人です。」
なんだかんだで泊まれる場所を見つけた。
行き当たりばったりの行動って意外にうまく行くもんなんだな。



