「おーいリョウ、来たぞー。」
リョウの家に着いた俺たちはリョウに電話をした。
『おー…、とりあえず家入ってこいよ。』
リョウはどこか眠そうな声で返事をした。
「りょーかい。」
「なんて?」
電話を切ったらヨシトが話し掛けてきた。
「家入ればいいってさ。あいつスゲー眠そうな声してたよ。」
「はは、あいつらしーわ。」
「はは、まぁ中入ろうぜ。」
「そーだな。」
家のドアを開け中に入るとリョウのお母さんがいた。
「ちわー。」
「あら、いらっしゃーい。リョウなら2階にいるわよ。」
「分かりましたー。」
軽く挨拶を済ませ、階段を上がる。
「リョウ入るぞー。」
「おー…。」
中からリョウの声がした。
「うわ、ホントに眠そうな声だな。」
ヨシトがリョウの声を聞いて笑った。
「リョウ生きてるかー?」
ドアを開け中を覗くとリョウはベッドに寝そべっていた。
「…死んでるよー。」
ベッドに顔を伏せたままリョウは返事をした。



