いきなり部屋のドアが開いて姉ちゃんが入ってきた。



「おっ…勝手に入ってくんなよ!!」


急いで封筒をベッドの下に隠した。



「…あんた何か隠したでしょ?」


姉ちゃんがズカズカと部屋に入ってきてベッドの下を覗こうとした。



「おい!!何してんだよ!!」


必死に止めようとしたが一歩遅かった。



「……何、この封筒?」


姉ちゃんがベッドの下に手を伸ばし封筒を掴んだ。


「見るなって!!」



「はいはい。」


俺の言葉を流し、姉ちゃんは封筒の中を見てしまった。




「………は?」


最悪だ…。



「あんた…どーしたのこれ…?」



50万を手にした姉ちゃんは目を見開きながら俺を見た。



「……拾った。」



「ウソでしょ。」

「ホントだよ!!」



「…どこで?」



「それは……。」


俺は正直に昨日の出来事を話した。







それを聞いた姉ちゃんは一言。



「あんたバッ…カじゃない!?」


「…………。」



その通りでまったく言葉が出ない。




「…とにかく、返しなさい。」



「はぁ?やだよ!!」