「………ん。」



家に着いた俺はすぐに寝てしまったらしい。


いつの間にか夜は明け、窓からは綺麗な青空が見えた。



「いい天気だな〜……………っ!!50万っ!!」



昨日の事を思い出した俺は焦った。



「……どこに隠したんだっけ?」


どこに50万を隠したのか思い出せない。




「おいおい…シャレんなんねーぞ……。」


机の中、カバンの中、昨日着た服のポケットの中…


ありそうな所を探すが全然見当たらない。



「マジかよ〜…50万…50万……。」



どこだ〜…?



「えっと…昨日帰ってから………あ。」



「思い出した!!」




「…確かここに………あった!!」




昨日帰ってすぐにベッドの下に隠したんだった。




「良かった〜。」



封筒にしまった50万を取り出し、お札の枚数を数える。



「………48…49…50。」



50万ぴったりだ。



「……50万。」



改めて手にした50万を見て手が震え始めた。




「……マジで捕まったりしねぇだろーな?」


物凄い不安が俺を襲う。


と、その時…



「アキラ〜?入るよ。」