その後、俺たちも警察に連れていかれた。
けど、カズさんのおかげで俺たちに容疑が降りかかる事はなかった。
「…結局、カズさんに救われたな。」
あの日のように満天の星を眺めながら、俺たちはカズさんの言葉を思い返していた。
「カズさんは約束を守ってくれたよ。…俺たちを守ってくれた。」
「…あぁ。今度は俺たちが約束を守る番だ。」
「カッコイイ男になってやろーじゃねぇか。」
「だな。」
「カズさん、いつ帰ってくるのかな?」
「さぁな。けど、出てきたら笑顔で迎えてやろーぜ。」
「アキラはアスカちゃんを幸せにしてやらねーとな。」
「…あぁ。」
「未来の旦那さん、よろしくね♪」
「おー、絶対に幸せにしてやるよ。」
「あー熱いねー、お2人さん。」
「うっせぇ。」
「それより……誰かチカを幸せにしてやれよ。」
「あたしは別にいーよ。」
「何意地張ってんだ。正直に言えよ……俺とリョウとワタル、この3人の中で誰が1番好きなんだ?」
「…言っちゃおーかな。」
「おー、言え言え!!」
「あたしはねー。」
「うんうん。」
「ワタルがいいかな。」
「よっしゃあ!!」
「マジで!?」
「…ちくしょー。」
「ワタル…あたしを幸せにしてよ。」
「…おぅ。」
「だぁー!!こーなったらリョウ!!俺たちは2人で愛を…」
「あ、俺彼女いるから。」
「はぁぁー!?……俺だけ…。」
「ははは!!落ち込むなよヨシト。女なんて星の数ほどいるじゃねーか。」
「うっせぇ!!幸せもんのテメーらには俺の気持ちなんて分からねぇよ!!」
「ははは!!」



