「クソッ……ダメだ。警察が多すぎる…。」
どこへ行っても俺たちは捕まる…
そう思ってしまうほどに俺たちは追い詰められた。
「仕方ねぇ…あそこの家に逃げるぞ。」
カズさんが指差した先には、割れた窓ガラスと埃被った室内が目立つ一軒家があった。
「はぁ…はぁ…はぁ…。」
家に逃げ込んだ俺たち。
辺りを見渡すと、この家が使われていないものだと分かった。
「もう…ダメだな…。」
「ちっきしょー!!ここまで来たってのによ…。」
みんなはこれ以上ないぐらいに落ち込んでしまった。
そんな俺たちに追い討ちをかけるかのように…
『大人しく出てこい!!』
警察の声が響いた。
家の周りを見ると、すっかり囲まれてしまったようだ。
「はぁ…結局、あの人の娘さんは救えねぇのか。」
がっくりと肩を落としたヨシト。
と、その時だ…
『アスカー!!』
どこかで聞いた事のあるような声が響いた。
「…お父さんだ。」
アスカちゃんが口を開いた。
「あのクソ親か…。どんなツラしてやがんだ…?」
リョウが眉間にシワを寄せながら外を見た。



