「…マジで?」
「……おいおい。」
4人もカズさんの方を見た。
その時だ、チカが口を開いた。
「思い出した……2年ほど前に銀行強盗した人だ。あの時あたしも銀行にいたよ!!」
カズさんを指差しながら騒ぎ始めたチカ。
「……カズさん、何が狙いなんスか?」
協力してくれるとか言ってたけど、結局は金目当てじゃねーのか?
「何も狙ってねーよ。ただ、いつまでも逃げ回ってる自分に嫌気が差しただけだ。」
そう言って軽く笑ったカズさん。
「……意味分からねぇ。嫌気が差した事と俺たちに協力する事、どう関係あるんだよ?」
ヨシトが眉間にシワを寄せながら聞いた。
「さぁな。」
「さぁな、ってあんた……」
「だが1つだけ!!……1つだけ言っといてやる。」
カズさんは一点の曇りもない目を俺たちに向けながら、こう呟いた。
「お前らが俺を信じまいと、俺はお前らを助けてやる。お前らには絶対に迷惑かけねぇ。……約束だ。」
カズさんは右拳を俺たちの前に突き出した。
「カズさん…。」
…かっけぇ。
俺は…
この人を信じたくなった。



