バカメンズ



「…やっぱ暑いなー。」


「…あぁ。」



コンビニから出ると、もう夕方だというのに熱気が体を覆った。




「つーか、ホントにカズさん?」


「知らねーよ。本人に聞けば分かるだろ。」


「…聞きづれぇだろーが。」


「俺が聞いてやるよ。」


「マジで?」



ワタルって何だかんだで頼りになるもんだな。










「おかえりー。」


荷台まで来ると事情を知らない4人が笑顔で俺たちを迎えた。




カズさんは…


荷台の隅っこでタバコを吸っている。



「バレなかったか?」



タバコの煙をフウッ…と吐いたカズさんがそう言いながらこっちを見た。


ホントに指名手配犯の顔とそっくりだ…。



「…ワタル。」



ワタルの方を見ると、ワタルはまっすぐにカズさんの方を見ながら口を開いた。




「カズさん、あんた犯罪者なんだろ?」






「……は?」

「……ワタル?」



その言葉に場が凍りつく。



「………。」


カズさんは口を開かない。




「さっきコンビニで指名手配犯のポスターを見たんだ。あんた……」



「ご名答。」




ワタルの言葉を遮ってカズさんが口を開いた。





「俺は前科三犯のお尋ね者さ。」




落ち着いた様子で、また煙をフウッ…と吐いたカズさん。