ボサボサに伸びた髪に、整えられていない無精ひげ、さらに服装は半袖短パン。
家の中から現れたのは20代後半ぐらいに見える男。
その男の第一声が…
「…どちらさん?」
だった。
「…アスカちゃん、この人とはどーゆう関係な訳?」
ヨシトがアスカちゃんに尋ねた。
IT関連の社長の娘と、目の前にいる男…
一体どんな繋がりがあるのか俺も気になった。
けど…
「…知らない人、だけど?」
「……は?」
まったく繋がりが無い事が分かった。
「…おいおい、どちらさん?って聞いてんだけど。」
男が苛ついたような口調で喋る。
「…あ、追われてるんで家の中に隠れさせて下さい。」
その男の問いに答える事なく、アスカちゃんは自分の用件を伝えた。
「……かくれんぼでもしてんのか?」
そんな見当違いの考えに行き着いた男は…
「…まぁ、別に入っていいけどよ。」
意外にもすんなりとアスカちゃんのお願いを承諾した。



