はぁ…はぁ…
「……逃げ切ったか?」
「…多分。」
人通りの少ない路地裏に逃げ込んで正解だったな…。
「もう絶対にリョウの言う事は信じねぇ…。」
「ははは、楽しかったな。」
「楽しくねーよ!!バカかお前は!?」
「だからさっきバカだって言ったじゃん。」
「………。」
ここまで言い切られると、逆にリョウがかっこよく見える気がする…。
「……ん?あっ!!いたぞ!!」
なにやら声が聞こえた。
その声の方向を見ると、20mほど先に…
「うげっ!?警察だ!!」
「逃げろ!!」
またかよ!?
……
……
……
「もー…ダメだ。」
それから1分ほど走った俺たちだったけど、さすがに体力の限界が来た。
なんとか警察の姿は見えなくなったけど、またいつ見つかるか分からない。
もう、俺たちはこのまま警察に捕まるんだろうと思った時だった…
「…この家の中に入っちゃお。」
アスカちゃんが口を開いた。
「…へっ?」
唖然とする俺たちを無視して、民家の扉を開けて中に入っていくアスカちゃん。
「…なんなんだあの子?」
「…さぁ?」
「あ、あれか。アスカちゃんの知ってる人の家とか?」
なるほど…知り合いに助けてもらおうって作戦か。
「アスカがいて良かったね。」
「あぁ。」
チカの言う通りだ。



