2人は予想通りの反応を示した。
「…200万………」
ワタルは頭を抱えぶつぶつと何かを呟いている。
「…ふふふ……」
ヨシトは不気味な笑い声を発しながら空を仰いでいる。
「…おーい、お2人さん。」
正直今の2人は限りなく気持ち悪い。
「……はぁ…リョウ、お前助けてやれ……って何してんの?」
助けを求めようとリョウの方を向いたが、リョウは再びお金を数えていた。
「んー…?200万って事は1人50万だろ?今分けるから待ってて。」
「…………はい?」
リョウは訳の分からない事を言い出した。
「……分けるって何を?」
俺の聞き違いだろうと思い、もう1度リョウに聞いた。
「だから50万だって。」
あたかもそれが当然だと言うように答えたリョウ。
「いやいや……お前間違って……」
「50万ずつか…。」
「……ワタル?」
「ちょうど欲しいもんがあったんだよな…。」
「……ヨシト?」
今の話を聞いていたのか、2人はニヤリと笑いとんでもない事を言い出した。
「使うか。」
「あぁ。」



