「お…おおお!!」
ワタルは震えている。
「よし、これで安心だ。」
「……携帯が…俺の携帯が。」
携帯をぶん投げられたワタルは酷く落ち込んだ。
「まぁ…いーじゃねぇか。警察に捕まるよりマシだろ。」
「うっせぇ!!友達のアドとかめっちゃ入ってたんだぞ!?」
「いーじゃねぇか。警察に捕まるよりマシだろ。」
「2回も同じ事言ってんじゃねーよ!!」
まるで他人事のように話すリョウに、ワタルは怒ったみたいだ。
「まぁまぁ、今はそれどころじゃねーだろ。警察が来たらどーすんだよ?」
騒ぎ始めたワタルをなだめるように、ゆっくりとした口調でヨシトが言ったが…
「そもそもテメーが…携帯壊すとか言ったからこんな事になったんじゃねーか!!何余裕かましてんだアホ!!」
ワタルの怒りは収まらない。
そんなこんなでギャーギャーと騒いでいた時だった。
「…アスカちゃん?」
アスカちゃんの元気が無いことに気付いた。
「…サイテーの親でも世界でたった1人のお父さんなんだけどな。」
アスカちゃんはポツリと呟いた。



