確かにリョウの気持ちも分かる。
金さえ払えば娘は助かるっていうのに、その金を出さないんだしな。
けど…
「仕方ねーよ……あっちも必死なんだ。たとえ金を払っても娘が帰ってこない可能性かってあるんだしな。」
「そんな卑怯な事する訳ねーだろ。」
「俺らがするかしないか、なんて関係ねぇよ。あっちが俺らの事を信じるか信じないか、そんだけだ。」
ワタルの言う通りだ。
「けど……。」
リョウは納得がいかないらしく、口をもごもごと動かしている。
てか…
「お前、電話したのはいいけどさ……肝心の200万はどーする訳?」
もう殺すとか言っちゃったみたいだけど…?
「あ……。」
リョウはマズイというような顔をした。
その表情を見たワタルが詰め寄る。
「リョウ!!今かけた電話は何の為だ?」
「200万の為……。」
「そーだ!!テメーの個人的な恨みを晴らす為に電話させたんじゃねーぞ!!」
「いや、でも……。」
「うるせぇ!!」
「……悪かったよ。」
「…はぁ。分かったならもう1回電話かけろ。」
「へーへー。」
「あぁ…社長さん?」
結局…
もう1度チャンスをやるから、今度こそ金を用意しろ
このような話をして、リョウは電話を切った。



