「話、済んだ？」
いきなりリョウが起き上がった。
「アキラ、羨ましすぎ。俺だったら即ＯＫだっつーの。」
今度はヨシト…。
「アキラはお前と違って誠実だからな、アスカちゃんもそこに惚れたんだろーよ。」
さらにワタル。
「アキラ、アスカの告白断ったらぶっ殺すからね。」
さらにさらにチカ。
こいつら…
「まさか…今の全部……。」
「しっかりと聞いてましたよー。こんな近くで話してんのに耳に入らない方がおかしいっての。」
マジかよ!?
「けど、まぁ…アスカちゃんて意外に積極的なんだな。」
「アスカはねー、高校入ってすぐからアキラの事が好きだったの。だから、今告白しても特におかしいもんじゃないよ。」
「ひゅー…２年越しの恋か。こりゃあアキラが断ったら殺されてもおかしくねーよ。」
おいおい…もろ脅迫じゃねーか。
「そーゆう事ー♪」
アスカちゃんは自分の告白が人に聞かれたっていうのに、全然気にしていない。
「…だから真剣に考えるっつーの。」
俺１人だけ焦ってバカみたいじゃねーか…。
