「しゃあぁぁぁ!!」
「1番手リョウ…行っきまーす!!」
タァン…
「ひゃあぁっほー!!」
ザパァーン…
「おー…リョウの奴ホントに飛び込んだぞ。」
「ひゅ〜…あれ20mはあるぞ。」
「…あいつ根性あるな。」
「いや、ただの馬鹿なんだろ。」
「…だな。」
俺たちは今プールに遊びに来ている。
今飛び込んだ奴はリョウで、俺の横にいる奴はワタルだ。
バシャア…!!
リョウが水中から勢いよく姿を現した。
「ぷっはぁー…超気持ちイイー!!」
「おかえりー。」
「おぅ!!アキラも飛べよ!!」
「やなこったー。怖ぇーもん。」
「んだよー。じゃあワタル飛べよー。」
「俺もお断りだねー。」
「2人ともつまんねーの…。」
リョウは口を尖らせながら文句を言っている。
「…で、ヨシトは?」
「…え?あぁヨシトなら上にいるよ。」
そう言ってリョウはさっき自分が立っていた場所を指差した。
「…リョウ…あいつが高所恐怖症だって知らねーの?」
「ん?知らないよ。」