その日は雨が降ってたから、傘を教室の前にある傘立てに入れた。

そして教室に入ったんだがーー。


六年生のときのようにギャーギャー、ワーワー言わずに、静まり返っている。




…これは気まずい。


幸い、左隣は幸だった。


この頃男子嫌いだった私は右隣の男子なんか気にしていなかった。


席に座って、幸と話す。




…もちろん、小声で。