by,真菜
いきなり、私の人生が狂ってきた。
それは、理解不能だった。
私が、今この病院のベッドに横たわるまでの成り行きが早すぎたから。
私は、脳のメモリが一気に使われてしまった気がした。
今、自分の体がどうなっているのか。
というか、なぜここにいるのか分からない。
いや、分かっている。覚えている。
さっき、医者に言われたことも、
もう、自分の命がはかなく散っていきそうなことも。
分かってるけど、
分かりたくなかった。
認めたくなかった。
認めてしまったら、何かに負けてしまいそうだから。